ヴィクトル・ユゴーの「ノートルダム・ド・パリ」原作の作品は、映画やバレエなどたくさんあります。 ストーリーは原作とは 違ったものも多く、エスメラルダとフェビュスが結ばれてハッピーエンド、というパターンが多いようです。（以下ネタバレ注意）
アニメ
ノートルダムの鐘 The Hunchback of Notre-Dame (1996年・アメリカ）
 制作： 1996年（アメリカ・英語）作詞： Alan Menken、作詞：Stephen Schwartz （声）カジモド：トム・ハルス（石丸幹二）、エスメラルダ：デミ・ムーア（歌）ハイジ・モーレンハウアー（保坂知寿）、フロロー：トニー・ジェイ（日下武史、（歌）村俊英）、フィーバス：ケビン・クライン（芥川英司）、クロパン：ポール・カンデル（光枝明彦） ディズニーによるアニメーション。英語原題は「ノートルダムのせむし男」。ノートルダム大聖堂の描写において、高さ・奥行き・雰囲気などの表現は最高峰。特に炎上するノートルダムはアニメならでは。ミュージカルファンとしてはこのアニメを見て、ノートルダムの建物へのイメージを頭に作り上げておきたい。 フェビュス＝フィーバスで白馬の王子様、フロロ＝フロローで判事。エスメラルダはフェビュスとハッピーエンド、フロロ以外は誰も死なない。ディズニーの映画の中ではかなり内面的な部分を突っ込んで描いた作品だと思う（主にフロロ）。 |
他ミュージカル作品
Der Glöckner von Notre Dame（ノートルダムの鐘つき男）
 
ディズニー・アニメのミュージカル舞台版（ドイツ語）。初演は1999年ベルリン（ドイツ）。作詞： Alan Menken、作詞：Stephen Schwartz、脚本：James Lapine カジモド: Drew Sarich, フロロ: Norbert Lamla, エスメラルダ: Judy Weiss, クロパン: Jens Janke, フィーバス: Fredrik Lycke |
ノートルダムの鐘 The Hunchback of Notre-Dame
 
ディズニー・アニメのミュージカル舞台アメリカ公演版（英語）。初演は2013年フロリダ（アメリカ）。作詞： Alan Menken、作詞：Stephen Schwartz、脚本：Peter Parnell カジモド： Michael Arden、エスメラルダ： Ciara Renée、フィーバス： Andrew Samonsky、クロパン： Erik Liberman、フロロ： Patrick Page ラストはアニメ版とは異なる作品。 2016年に劇団四季が日本にて日本語上演。 |
映画
Notre-Dame de Paris（1956年・フランス）
 
監督 Jean Delannoy ジャン・ドラノワ、カジモド= Anthony Quinn アンソニー・クイン、エスメラルダ = Gina Lollobrigida ジーナ・ロロブリジーダ、フェビュス
= Jean Danet、フロロ = Alain Cuny、グランゴワール = Robert Hirsch、フルール・ド・リス = Danielle
Dumont。カラー作品。ストーリーも雰囲気も、この時代の他の映画に比べて一番原作に近い。特に出だしのグランゴワールの聖史劇の場面、グランゴワールが「奇跡の庭」に迷い込んでしまったあたり、あるいはパリの街の道の狭さなども、見ていて「なるほど、こんな感じだったのか」と思わせる。 ラストはエスメラルダは死ぬのだが、処刑ではなく流れ矢にあたって。エスメラルダの遺体が置かれた墓地へカジモドが実際に行って隣に横になり、「後日絡みあった二つの骸骨が発見された」という原作通りの語りで終わる。 国王ルイ１１世、フロロの弟も出てくるが、エスメラルダの母親は出てこない。フロロは冷酷というよりは厳格、というイメージ。エスメラルダのジプシー的な印象は抜群、フェビュスの2枚舌ぶりはかなりきっちり描けていて、グランゴワールの死刑を宣告されたあたりでのおどおどぶりが大変○。 |
ノートルダムのせむし男 The Hunchback of Notre-Dame（1923年 アメリカ）
 
ハリウッドのモノクロ映画。監督はドイツ人William Dieterle ウィリアム・ディターレ。カジモド= Charles Laughton チャールズ・ロートン,
エスメラルダ = Maureen O'Hara モーリン・オハラ、フロロ = Cedric Hardwicke セドリック・ハードウィック。下のワースリー監督作と合わせて、ハリウッドの二大「ノートルダム」作品。エスメラルダ役のモーリン・オハラは2014年、宮崎駿監督とともにアカデミー賞名誉賞を受賞。 |
ノートルダムのせむし男 The Hunchback of Notre-Dame（1939年 アメリカ）
 
監督ウォーレス・ワースリー Wallace Worsley、ハリウッドの白黒サイレント映画。カジモド＝ロン・チャーニーLon Chaney、エスメラルダ
= Patsy Ruth Miller, フェビュス = Norman Kerry, ドン・クローディオ（フロロ） = Nigel De Brulier,
ジュアン = Brandon Hurst, クロパン = Ernest Torrence, フルール・ド・リス = Winifred Bryson, グランゴワール
= Raymond Hattonエスメラルダとフェビュスがハッピーエンド、しかしフロロはあくまで聖職者として清い人物で、 その弟ジュアンが原作でいうフロロの役柄。最後にカジモドはジュアンに刺されて死んでしまう。ロン・チャーニーのカジモドは怖いメークだが、悲哀感たっぷり。 |
Quasimodo d'el Paris（2003年 フランス）
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2003年、フランス（フランス語）。監督Patrick Timsit。監督自身がカジモドを演じている。バレエ
ローラン・プティ「ノートルダム・ド・パリ Notre-Dame de Paris」
ローラン・プティ Roland Petit 振付によるモダン・バレエ。音楽：モーリス・ジャール、衣装：イブ・サン・ローラン。
せむし男のカジモドもバレエの役として成立することに、素人的にはまず感動。ミュージカルを見慣れていると、セリフがない世界に多少とまどうが、ストーリーが進行していくのがわかるのが、さすが 。
 
1996年、オペラ・バスティーユにて収録。 パリ・オペラ座バレエ団をを代表するエトワールたちが華麗に踊る。 エスメラルダ＝イザベル・ゲラン、カジモド＝ニコラ・ルリッシュ、他。 |
 
2014年、ミラノ・スカラ座収録版DVD 。 出演：Natalia Osipova, Roberto Bolie, Eris Nezha, Paul Connelly |
エスメラルダ Esmeralda
 
1994年、レニングラード国立バレエ団によるロマンティック・バレエ。 エスメラルダ＝エルビラ・ハビブリナ Elvira Khabibullina 。 キリル・ミャスニコフ Kyrill Myasnikov |
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